ニュースで学ぶ現代英語 24/6/27(木)中国の大学入試 出願最多


ニュースで学ぶ現代英語 24/6/27(木) 中国の大学入試 出願最多
大学入学試験を受ける中国人が記録的な数に急増
Chinese taking college entrance exam jumps to record

中国では9月に始まる新学期を前に、大学の入学試験が全国一斉に行われました。若者の雇用情勢が厳しくなる中、少しでも就職に有利な大学を目指し、過去最多となる受験生が出願しました。(In China, university entrance examinations were held simultaneously across the country in anticipation of the new semester beginning in September. With the employment situation for young people becoming more difficult, a record number of students applied for entrance examinations, hoping to find a university that would be as advantageous as possible in terms of employment.)

the number of -, 「~の数」a number of …「多くの~、いくつかの~」という表現と混同しがちなので注意しましょう。
students (who are) taking … examのように補足すると、「試験を受ける学生たち」という意味が読み取りやすくなります。
exam = examination 略語で、「試験」take an exam / examination「試験を受ける」
college「大学」同じように「大学」を意味する言葉には university がありますが、collegeがよく学部課程に注力した機関に使われる一方、university は college よりも規模が大きく、提供する教育内容も undergraduate「学部課程」から postgraduate「大学院」まで多岐に渡ります。ただし大学制度は国によっても違いがあるため、一概に定義することはできません。
China’s national college entrance exam「中国の全国的な大学入学試験」で、「全国統一大学入学試験」
hit という動詞は record「記録」と相性が良く、hit a record「記録を打ち立てる」
ここでは、hit a record high「過去最高を記録する」という形になっています。
education ministry「教育の省」ちなみに、日本のeducation ministryにあたる「文部科学省」正式にはMinistry of Education, Culture, Sports, Science and Technology
more than Xは厳密には数字Xを含まず、それを超える値を表します。「X以上」は X or over や X or moreで表しますが、実際には大まかな意味での「~以上」として more than を使う場合も多くあります。
high schooler「高校生」= high school student
register「登録する、手続きをする」で、register for -,「~に登録する」ここでは受験生が出願すること。
the two-day exam「その2日間の試験」とは、前のセンテンスに出てきた中国の全国的な大学入学試験のことで、試験は6月7日(Friday)から2日間にわたって行われました。
an increase of -「~の増加(分)」increaseの代わりに up を使って、That’s up (by) 510,000 students from last year.としても同じ意味になります。
youth「若者」ですが、ここでは若い世代を集合的に捉えています。
severe competition「厳しい競争」competitionの動詞形は、compete「競争する」
labor market「労働市場」で、ここでは具体的には若者の就職口を指しています。
中国では、不動産不況や内需の停滞などを背景に景気の先行きへの不透明感が広がり、若者の雇用情勢が厳しくなっています。
(In China, uncertainty about the economic outlook is spreading against the backdrop of a real estate recession and stagnant domestic demand, and the employment situation for young people is becoming more difficult.)
struggle to -,「~するのに苦戦・苦労する、~しようともがく」
find a job「仕事を見つける」
uncertainty は政治・経済ニュースで頻繁に使われる単語で、「先行きの不透明感」を表します。複数形で uncertainties として使うことも多く、この場合は個別の要因やリスクを示します。
observer「観測筋」日本語で言う「情報筋」や「事情通」、あるいは「専門家」と同じように使われることもあり、第3者的な立場から状況を分析している人々を指します。
seek to -「~することを求める、~しようと努める」
give … an edgeは「~に優位な状況を与える」
この場合の edgeには「優位(性)、競争力、強み」などの意味があります。
例えば、Extensive research and development gave the company an edge in the market.
「広範囲に及ぶ研究開発によってその会社は市場で優位に立ちました」
似た形で、give … a competitive edge「~に競争力を与える」や、give … an advantage「~を優位にさせる、~に強みを与える」などの表現も同じような意味で使うことができます。
job market = 前のセンテンスに出てきた labor marketと同じで、「就職市場、労働市場、働き口」
after graduating「(大学を)卒業後」
advance「進む、前進する」ですが、ここでは「(次の進路に)進む、進学する」ことを表しています。
higher education「高等教育」は大まかに言えば中等教育の次の段階で、大学はその代表的なもの
itは前のセンテンスのthe ratio、つまり「(高等教育機関への)進学率」を指しています。
grow from X to Y, 「XからYへ伸びる、増加する」という形。
統計を扱う英文では「増える」にもさまざまな動詞のバリエーションがあり、代表的な increase「増加する」だけでなく、grow「伸びる」、expand「拡大する」、rise「上昇する」、climb「上がる」、soar「急上昇する」などがあります。
また、このニュースの英語タイトルにある jump「急激に上がる」
反対に「下がる」については、decrease「減少する」のほかにも、decline「低下する」、fall「下がる」、drop「下落する」、nosedive「急落する」、plummet「激減する」など

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