ニュースで学ぶ現代英語 24/11/15(金)イギリス連邦 奴隷貿易の賠償を協議へ

ニュースで学ぶ現代英語 24/11/15(金)イギリス連邦 奴隷貿易の賠償を協議へ
ニュースで学ぶ現代英語 MCのドラウデン直美です。週の後半3回はニュースの背景を解説しながら英語ニュースを紐解いていきます。今回解説していただくのは常治大学教授で政治学者の前島和弘さんです。
And this is Tom Kain. Ready to get going on today’s lesson.
さて、今回はイギリスの歴史に関する話題です。
取り上げるのはNHKワールドジャパンで10月28日に放送されたこちらです。
COMMONWEALTH NATIONS TO DISCUSS SLAVE TRADE REPARATIONS
イギリス連邦が奴隷貿易の賠償を協議へ
イギリスの旧植民地などで作るイギリス連邦の首脳会議が開かれ、かつて奴隷貿易によって被害を受けた国への賠償について協議を始めることで合意したというニュースです。(he news is that the leaders of the British Commonwealth, made up of former British colonies and other countries, have met and agreed to begin talks on reparations for countries that were once victimized by the slave trade.)

センテンス1
Commonwealth nation leaders agreed
イギリス連邦の首脳たちは合意しました、
to start discussing compensation
賠償を協議し始めることを、
for countries
国々のために、
that suffered from the historic slave trade
歴史的な奴隷貿易に苦しんだ
involving Britain.
イギリスが関わった。

センテンス2
Caribbean countries have led
カリブ海諸国は主導してきました、
mounting calls
高まる声を、
for the UK
イギリスに求める、
to apologize and make reparations.
謝罪するように、そして賠償をするように。

センテンス3
The Commonwealth is a voluntary association
イギリス連邦は自由意思による連合体です、
of 56 countries
56か国の、
that are mostly former colonies.
大半が旧植民地である。

センテンス4
The group’s biennial Heads of Government Meeting,
その組織の2年に1度の首脳会議、
in Samoa,
(今回は)サモアでの、
ended on Saturday.
は終わりました、土曜日に。

センテンス5
Members signed a communique
(首脳会議の)メンバーたちは公式声明に署名しました、
and adopted it
そしてそれを採択しました、
on the closing day.
(首脳会議の)閉幕日に。

センテンス6
The statement said
その声明は述べました、
the nations agreed
その国々は合意したと、
that the time has come for conversation
会話をするべき時が来たと、
on Britain’s role in the slave trade
奴隷貿易におけるイギリスの役割について、
since the late 16th century.
16世紀後半以降の。

センテンス7
The UK is said
イギリスは言われています、
to have transported about 3 million people,
およそ300万の人々を運んできたと、
mainly from western Africa,
主にアフリカ西部から、
to colonies in the Caribbean and Americas
カリブ海諸国や南北アメリカの植民地へ、
as laborers
労働者として、
to grow tobacco, cotton, and sugar.
タバコ、綿花、それに砂糖を栽培するために。

センテンス8

「私たちがここにいた2日間で、
none of the discussions have been about money.
議論のうちどれ一つとして金銭についてのものはありませんでした。
Our position is very, very clear
私たちの立場は、とても、とてもはっきりしています、
in relation to that.”
そのことに関連して。」

イギリスのキア・スターマー首相の会見での言葉スターマー首相は、巨額に上ると見られる金銭による賠償以外の方法を模索する考えを示し、地元メディアは債務の軽減や経済支援などの形をとる可能性もあると伝えています。
(British Prime Minister Kier Starmer’s words at a press conference Prime Minister Starmer indicated that he would seek ways other than monetary compensation, which is expected to be huge, and local media reported that it could take the form of debt relief or economic assistance.)

-Today’s Takeaways. 現代英語を学ぶうえで役に立つ知識を取り上げます。
【ニュース解説に関連する英語表現】
さあ今回のニュース冒頭の分結構重みがある感じがしましたね重みがありますよね。その分を聞いてみましょう
Commonwealth nation leaders agreed to start discussing compensation for countries that suffered from the historic slave trade involving Britain.
イギリス連邦の首脳たちは、かつてイギリスの歴史的な奴隷貿易によって被害を受けた国への賠償について協議を始めることで合意しました。
involving Britain イギリスが関わった

compensation「補償、賠償」

involve というと何々を含む」という訳に結びついてしまいそうです。
何かが何かをその重要な要素として関わらせる関係させるというのがコアなイメージなんですね。
ですので involve に何々は何々に関わる、何々絡みの」という意味にもなります。
それと今の文には compensation 保証賠償が出てきましたが、これが2番目のセンテンスでは少し言い換えられていました
Caribbean countries have led mounting calls for the UK to apologize and make reparations.
reparations の部分が compensation の言い換えになっているんですかね。
そうですね reparations は過去の不正行為や過失に対する償いという意味合いが強くて、金銭的なものだけでなく、 謝罪や権利の回復なども含みます。イギリスの奴隷貿易の話で言うと、カリブ海諸国で作るカリブ共同体は正式な謝罪や被害の修復のほか、債務の帳消し、技術移転、教育支援、公衆衛生支援などを要求しているんですよね。
ということは今回のニュースで要求しているのは金銭だけではないので reparations が当てはまるってことなんですね。
そうですね。
あと公式声明のことをcommuniqueっていう風に言ってましたよね。コミュニケーションならわかるんですけど、これは
Right. communique comes from French, which is why it might be unfamiliar. French was once the international language of diplomacy. So English borrows or derives a lot of its diplomacy related words from French.

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