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Enjoy Simple English 25/7/18(金) Ikiryo Part One 生霊 前編


Enjoy Simple English 25/7/18(金) Ikiryo Part One 生霊 前編
It’s Friday Simple English 森崎ウィンです。毎週金曜日にお送りするのは Stories Lafcadio Hearn Collected around Japan
小泉八雲が愛した日本の民話
今週来週の2週に渡ってお伝えするのは生霊です。喜兵衞の営む江戸の瀬戸物店は繁盛していました。そこで番頭の六兵衛は許しを得て甥っ子を雇い入れます。しかし間もなくしてその甥っ子が謎の病に倒れてしまいます。ストーリーの中の nephew 甥、embarrassed 恥ずかしい という意味です。聞いてみましょう。

successful /səkˈsɛsfəl/ 成功した
shop /ʃɑːp/ 店
owned by /ˈoʊnd baɪ/ ~によって所有された
rich /rɪtʃ/ 裕福な
named /neɪmd/ ~という名前の
run by /ˈrʌn baɪ/ ~によって運営されている
good at /ɡʊd æt/ ~が得意な
manage /ˈmænɪdʒ/ 経営する、管理する
without help /wɪˈðaʊt hɛlp/ 助けなしで
hire /ˈhaɪər/ 雇う
nephew /ˈnɛfjuː/ 甥
proved to be /pruːvd tuː biː/ ~であると分かった
assistant /əˈsɪstənt/ 助手
smarter than /ˈsmɑːrtər ðæn/ ~より賢い
experience /ɪkˈspɪəriəns/ 経験
talent /ˈtælənt/ 才能
even more /ˈiːvən mɔːr/ さらに一層
successful /səkˈsɛsfəl/ 成功した(再掲)
happier /ˈhæpiər/ より幸せな
became very ill /bɪˈkeɪm ˈvɛri ɪl/ 重い病気になった
dying /ˈdaɪɪŋ/ 死にかけている
doctors /ˈdɒktərz/ 医者たち
understand /ˌʌndərˈstænd/ 理解する
secretly sad /ˈsiːkrɪtli sæd/ ひそかに悲しんでいる
in love with /ɪn lʌv wɪð/ ~に恋をしている
feeling /ˈfiːlɪŋ/ 感情
unhappy /ʌnˈhæpi/ 不幸な
troubles /ˈtrʌbəlz/ 悩み、問題
scared /skɛrd/ 怖がっている
do whatever /duː wɒˈtɛvər/ 何でもする
embarrassed /ɪmˈbærəst/ 恥ずかしがって
remained silent /rɪˈmeɪnd ˈsaɪlənt/ 沈黙したままでいる
I will never forget /aɪ wɪl ˈnɛvər fəˈɡɛt/ 私は決して忘れない
cure /kjʊər/ 治す
chased /tʃeɪst/ 追いかけられた
shadow /ˈʃædəʊ/ 影
grab my throat /ɡræb maɪ θrəʊt/ 喉をつかむ
try to kill /traɪ tuː kɪl/ 殺そうとする
ghost /ɡəʊst/ 幽霊
strong feelings /strɒŋ ˈfiːlɪŋz/ 強い感情
very well /ˈvɛri wɛl/ よく、詳しく
wife /waɪf/ 妻
wants me dead /wɒnts miː dɛd/ 私の死を望んでいる

江戸に「瀬戸物棚(せとものだな)」という繁盛している店がありました。店の持ち主は、喜平(きへい)という裕福な男性でした。
この店は、六兵衛(ろくべえ)という仕事の上手な男によって運営されていました。
店の商売はとても大きく、一人では経営できなかったので、大阪で商売を学んだ22歳の甥を雇うことにしました。
その甥は非常に優秀な助手であることがわかりました。経験は少なかったものの、叔父の六兵衛よりも賢かったのです。
彼の才能により、商売はさらに成功し、喜平も一層喜びました。
しかし、七か月が過ぎた頃、その若者は重い病気にかかってしまいました。彼は死にかけていました。
江戸中の最高の医者たちが彼を診ましたが、誰も彼の病気の原因を理解できませんでした。
ついに医者たちは、彼には密かに悲しんでいる何かがあるのではないかと考えました。
六兵衛は、甥が恋をしているから悲しいのだろうと思い、こう言いました。
「君はまだ若いから、誰かに恋をしていて、その思いが君を苦しめているのだろう。
もしそうなら、悩みを私に話してくれ。
君の両親は遠くにいる。私のことを父親だと思って、何でも話してくれていいんだよ。
怖いことや悲しいことがあれば、父としてできることは何でもしてあげよう。
お金が必要なら遠慮なく言ってくれ。金額が大きくても助けられるかもしれない。
喜平さまもきっと君を助け、元気にしたいと思っているよ。」
この優しい言葉に若者は恥ずかしそうにしました。しばらく沈黙した後、ついに口を開きました。
「ご親切なお言葉は一生忘れません。でも、私は誰にも恋をしていません。
医者に治せる病気ではなく、お金でもどうにもなりません。
本当のことを言うと、私はある女性の“影”にずっと追いかけられているのです。
彼女は店にいるときも、部屋にいるときも、常にいます。
一人でいても誰かといても、その影はつきまといます。
私は一晩も眠れません。目を閉じると、彼女の影が私の喉をつかみ、殺そうとするのです。」
「なぜもっと早く言ってくれなかったんだ」と六兵衛が尋ねました。
若者は答えました。
「言っても無駄だと思ったのです。その影は幽霊ではありません。
生きている人の強い想いの化身なのです。
あなたはその人をよく知っています。」
「誰だ?」
「喜平さまの奥さまです。彼女は私の死を望んでいます。」

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