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Enjoy Simple English 25/6/4(水)Lost and Found in Antarctica 南極に消えた船と冒険


Enjoy Simple English 25/6/4(水)Lost and Found in Antarctica 南極に消えた船と冒険
Enjoy Simple English。 森崎ウィンです。 毎週水曜日は2023年度に放送したAmazing Stories。
今日お伝えするのは100年以上前に南極大陸、Antarcticaで遭難してしまったエンデュランス号とその乗組員たちのお話です。 奇跡の生還と言われるその実話を聞いてみましょう。


explorer /ɪkˈsplɔː.rər/ 探検家
sail /seɪl/ 航海する
Antarctica /ænˈtɑːrk.tɪ.kə/ 南極大陸
surrounding /səˈraʊn.dɪŋ/ 周囲の
continent /ˈkɒn.tɪ.nənt/ 大陸
stuck /stʌk/ 動けなくなった
lifeboat /ˈlaɪf.bəʊt/ 救命ボート
survive /səˈvaɪv/ 生き延びる
contact /ˈkɒn.tækt/ 連絡する
thin /θɪn/ 薄い
rough /rʌf/ 荒れた(天候・海など)
rescue /ˈres.kjuː/ 救助する
whaler /ˈweɪ.lər/ 捕鯨者
leadership /ˈliː.də.ʃɪp/ 指導力
condition /kənˈdɪʃ.ən/ 状態
clearly /ˈklɪə.li/ はっきりと
complete /kəmˈpliːt/ 完成した、完全な
go wrong /ɡəʊ rɒŋ/ うまくいかなくなる
get stuck in /ɡet stʌk ɪn/ ~にはまり込む
camp on /kæmp ɒn/ ~の上でキャンプする
run out of /rʌn aʊt ʌv/ ~を使い果たす
make one’s way to /meɪk wʌnz weɪ tuː/ ~へ向かう
get help /ɡet help/ 助けを求める
make it /meɪk ɪt/ 成功する、到着する
put together /pʊt təˈɡeð.ər/ ~をまとめる、編成する
be surprised /bi səˈpraɪzd/ 驚く
in good condition /ɪn ɡʊd kənˈdɪʃ.ən/ 良好な状態で

1914年末、アイルランド系イギリス人の探検家アーネスト・シャクルトンは、「エンデュアランス号」という船で南極(南極点周辺)へ航海しました。この船は氷のある場所でも進むことができました。アーネストの目的は、南極大陸を横断することでした。彼はそのために27人の仲間を乗せていました。
しかし1915年1月、すべてが狂い始めます。船は氷に閉じ込められ、全く動けなくなったのです。約9ヶ月間、アーネストと仲間たちはエンデュアランス号の中で生活しました。しかし10月、氷が船体を傷つけ始めたため、船を離れざるを得ませんでした。船がゆっくり沈み始めたため、彼らは氷の上にキャンプを張ることにしました。
3つの救命ボートとできる限りの食料を持ち出しました。食料が尽きると、アザラシを食べて生き延びました。連絡手段はなく、誰も彼らがどこにいるのか分かりませんでした。
1916年4月、彼らがいた氷が非常に薄くなっていることに気づきます。そこで全員がエンデュアランス号から持ち出した救命ボートに乗り、160km離れたエレファント島へ向かいました。旅は過酷でしたが、全員が島に到着しました。
しかし、まだ安全とは言えませんでした。アーネストは誰も助けに来ないと確信していました。
「私は5人の最も丈夫な仲間とともにサウスジョージア島へ航海する。行かなければ、私たちは全員死ぬ。」
地図もほとんど道具もない中、彼らはサウスジョージア島を目指しました。旅は決して楽ではありませんでした。その島は約1300kmも離れており、海は荒れていました。
15日間の壮絶な航海の末、彼らはついに島に到着。アーネストと他の2人は島の反対側へ山を越えて進み、そこではノルウェーの捕鯨者たちが作業していました。ボロボロの服を着た男が近づいてくるのを見て、彼らは驚きました。
「あなたは誰?どこから来たんだ?」
「私はアーネスト・シャクルトンです。」
アーネストは捕鯨者たちと共に救助チームを編成し、エレファント島に戻ることにしました。最初の3回は天候のせいで失敗しましたが、4回目でようやく成功。
島が見えてくると、アーネストは人影を確認し、人数を数えました。そして叫びました。
「みんな、いる!」
アーネストが島を離れてから90日が経っていましたが、全員が生きていました。
アーネストは南極を横断することはできませんでしたが、彼の強いリーダーシップが仲間たちの命を救ったのです。
なお、エンデュアランス号のその後は長らく不明でしたが、2022年初めに発見されました。専門家たちは、その状態が非常に良好で、船体に「Endurance」の文字がはっきりと見えたことに驚きました。
107年を経て、アーネスト・シャクルトンとエンデュアランス号の物語は、ついに完結したのです。

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