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Enjoy Simple English 25/4/11(金)Oshidori おしどり

ブログ記事より抜粋

Enjoy Simple English 25/4/11(金)Oshidori おしどり

Enjoy simple English, 森崎ウィンです。毎週金曜日は小泉八雲が愛した日本の民話です。今日はおしどりという話をお届けします。Mandarin duck、おしどりは仲の良い夫婦を象徴する鳥ですね。それでは聞いてみましょう。

うわー、怖いなあ。最後残されたおしどりが自分のくちばしで自分の体を引き裂いてしまうという、Wow! ちょっと、あの、ぞっとしました。それでは、Have a great weekend.

hunter /ˈhʌn.tər/ 狩人
lived /lɪvd/ 住んでいた
hunting /ˈhʌn.tɪŋ/ 狩り
catch /kætʃ/ 捕まえる、得る
on his way home – 帰り道で
saw /sɔː/ 見た
Mandarin duck /ˈmæn.dər.ɪn dʌk/ オシドリ(鳥の名前)
swimming /ˈswɪm.ɪŋ/ 泳いでいる
symbol /ˈsɪm.bəl/ 象徴、シンボル
relationship /rɪˈleɪ.ʃən.ʃɪp/ 関係
husband and wife – 夫婦
hungry /ˈhʌŋ.ɡri/ 空腹の
arrow /ˈær.oʊ/ 矢
hit /hɪt/ 当たる、打つ
cooked /kʊkt/ 調理した
sad /sæd/ 悲しい
dream /driːm/ 夢
stood /stʊd/ 立っていた(stand の過去形)
pillow /ˈpɪl.oʊ/ 枕
cried /kraɪd/ 泣いた
torn out /tɔːrn aʊt/ 引き裂かれた
explain /ɪkˈspleɪn/ 説明する
whisper /ˈwɪs.pər/ ささやく
twilight /ˈtwaɪ.laɪt/ たそがれ時、夕暮れ
shadow /ˈʃæd.oʊ/ 影
grass /ɡræs/ 草
escape /ɪˈskeɪp/ 逃げる
looked him in the eye – まっすぐ目を見る
tore open /tɔːr ˈəʊ.pən/ 引き裂いた
beak /biːk/ くちばし
shaved his head /ʃeɪvd/ 頭を剃った
priest /priːst/ 僧侶、神父

昔、陸奥地方の田村の郷に「ソンジョウ」という名の猟師が住んでいました。
ある日、狩りに出かけたものの、何も獲れずに帰る途中、赤沼という場所で、二羽のオシドリが仲良く川で泳いでいるのを見ました。
東洋では長い間、オシドリは仲の良い夫婦の象徴とされており、殺すのは良くないとされていました。
しかしソンジョウはとてもお腹が空いていたので、矢を放ち、雄の鳥を射って殺してしまいました。雌の鳥は逃げて姿を消しました。
ソンジョウはその死んだ鳥を家に持ち帰り、料理して食べました。
その夜、彼はとても悲しい夢を見ました。夢の中で、美しい女性が彼の部屋に現れ、枕元に立って泣き始めました。
その泣き方はあまりにも悲しく、ソンジョウは心が引き裂かれるような思いになりました。
その女性は言いました。「なぜ?どうして彼を殺したの?彼はあなたに何もしていないのに。私たちは赤沼でとても幸せに暮らしていたのに、あなたは彼を殺した。あなたは私も殺したのよ。私は夫なしでは生きられない。だから伝えに来たの。」
彼女はさらに激しく泣き、言いました。「夕暮れに一緒に帰ろうと約束したのに、今私は赤沼の川辺の草の陰でひとりで眠るの。」
「あなたには自分が何をしたか分からないでしょう。明日赤沼に来てごらんなさい。そうすれば分かるわ。」
そして彼女は泣きながら去っていきました。
ソンジョウは翌朝目を覚まし、その夢を鮮明に覚えていました。「明日赤沼に来なさい、そうすれば分かる」という言葉が特に印象的でした。
彼はすぐに赤沼へ向かいました。夢が本当だったのか確かめたかったのです。
すると、雌のオシドリがひとりで泳いでいました。彼を見ると逃げず、まっすぐ目を見て近づいてきました。
そして突然、自分のくちばしで体を裂き、彼の目の前で命を絶ちました。
ソンジョウはその後、頭を剃り、僧侶となりました。

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