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Enjoy Simple English 25/5/16(金)Rokuro-Kubiろくろ首

ブログ記事より抜粋

Enjoy Simple English 25/5/16(金)Rokuro-Kubiろくろ首
It’s Friday. Enjoy Simple English 森崎ウィンです。毎週金曜日は小泉八雲Lafcadio Hearnが愛した日本の民話です。
今日はろくろ首という話をお届けします。囘龍(かいりゅう)という僧侶に起きた怖いお話です。
ストーリー中の英語 priest 僧侶、そして sliding screen は襖を意味します。それでは聞いてみましょう。

nearly /ˈnɪərli/ ほとんど、ほぼ
traveling priest /ˈtrævəlɪŋ priːst/ 巡礼の僧、旅の僧侶
samurai /ˈsæmʊˌraɪ/ 侍、日本の武士
woodcutter /ˈwʊdkʌtər/ 木こり
cottage /ˈkɒtɪdʒ/ 小屋、田舎の家
respectful manner /rɪˈspɛktfəl ˈmænər/ 丁寧な態度
upper classes /ˈʌpər ˈklæsɪz/ 上流階級
overcome /ˌəʊvərˈkʌm/ 克服する
past mistakes /pæst mɪˈsteɪks/ 過去の過ち
sliding screens /ˈslaɪdɪŋ skriːnz/ 障子、スライド式の仕切り
lantern /ˈlæntərn/ 灯籠、ランタン
headless body /ˈhɛdləs ˈbɒdi/ 首のない体
Rokurokubi /roʊˈkuroʊkuːbi/ ろくろ首(日本の妖怪)
fly around /flaɪ əˈraʊnd/ 飛び回る
bite /baɪt/ 噛む
robe /roʊb/ 僧衣、長い服
souvenir /ˌsuːvəˈnɪr/ お土産
robber /ˈrɒbər/ 強盗
frighten /ˈfraɪtn/ 怖がらせる
bury /ˈberi/ 埋める

約500年前、**囘龍(かいりゅう)**という旅の僧がいました。彼は若い頃は非常に強い侍でした。
ある晩、甲斐の国を旅していた囘龍は、外で寝ようとしていたところ、通りかかった木こりに声をかけられました。
「これは危険な場所です。近くに妖怪が出るので、私の家にいらしてください。」
親切な男を気に入った囘龍はその申し出を受けました。
木こりの小屋では、4人の人々が非常に丁寧に彼を迎えました。囘龍は木こりに、「あなたはかつて上流階級の出身だったのですか?」と尋ねました。
木こりは答えました。
「はい。でも、私はあまりよい人間ではありませんでした。だから今は人を助けようとしているのです。」
囘龍は言いました。
「あなたは良い心を持っている。今夜、あなたが過去の過ちを乗り越えられるように祈りましょう。」
そう言って、自分の部屋に入り、彼のために祈り始めました。夜は美しく、コオロギの音が聞こえていました。
その後、囘龍は喉が渇き、障子を開けました。ランタンの明かりの下で、彼は首のない5つの体を見ました。
「これはろくろ首の家だ」と彼は思いました。
ろくろ首の体を別の場所に移すと、首は体に戻れず、死んでしまうのです。
囘龍は木こりの体を家の外に押し出し、自分は木の陰に隠れました。すると5つの首が庭を飛び回っていました。
木こりの首が言いました。
「旅の僧、太ってて美味しそうだな。祈ってる間は食べられなかったけど、今は寝てるかも。様子を見てこい。」
若い女の首が家を見に行き、すぐ戻ってきました。
「僧はいない! それに、あなたの体もない!」
「私は死ぬ!でもその前に食ってやる!あの木の後ろに隠れてるのが見える!」
5つの首が囘龍に飛びかかってきましたが、彼は若木で応戦しました。
4つは逃げましたが、木こりの首はあきらめませんでした。
ついには、彼の衣の袖にかみついたまま死にました。囘龍は首を外そうとしましたが、口が開きませんでした。
囘龍は笑いました。
「いい土産だ!」
そして、首が袖にぶら下がったまま旅を続けました。
ある日、強盗がそれを見て言いました。
「その首とその衣、売ってくれないか? 人を怖がらせたいんだ。」
「持っていけ。ただし、それは人間の首じゃないぞ。」
囘龍は笑いながら立ち去りました。
その後、強盗はそれをしばらく使いましたが、本当の話を知ったとき、甲斐の山へ行って首を埋めました。

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