ブログ記事の抜粋
Enjoy Simple English 25/7/4(金)Common Sense Part One 常識-前編
It’s Friday. Enjoy Simple English with です。毎週金曜日は Stories Collected Around Japan. 今月からお届けするのは小泉八雲の作品集骨董です。1つのストーリーを前編,後編と2週に分けてお送りいたします。
今日は Commonsense 常識の前編です。ある和尚が寺を訪ねた猟師にこう言います。普賢菩薩が会いに来てくれるのだと。さあ、どうなるのでしょうか? ストーリーの中の英語 doubt疑う、on one’s knees 膝まつく」です。では Let’s listen to the story together.
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a long time ago /ə lɔːŋ taɪm əˈɡoʊ/ ずっと昔に
wise /waɪz/ 賢い
priest /priːst/ 僧侶
lived /lɪvd/ 住んでいた
mountain /ˈmaʊntən/ 山
near /nɪər/ 〜の近くに
meditation /ˌmɛdəˈteɪʃən/ 瞑想
special /ˈspɛʃəl/ 特別な
Buddhist /ˈbʊdɪst/ 仏教の
temple /ˈtɛmpəl/ お寺
village /ˈvɪlɪdʒ/ 村
difficult /ˈdɪfɪkəlt/ 難しい
needed /ˈniːdɪd/ 必要な
good Buddhists /ɡʊd ˈbʊdɪsts/ 信心深い仏教徒
hunter /ˈhʌntər/ 狩人
hunt /hʌnt/ 狩りをする
bag of rice /bæɡ əv raɪs/ 米一袋
wonderful /ˈwʌndərfəl/ 素晴らしい
miracle /ˈmɪrəkəl/ 奇跡
meditating /ˈmɛdəˌteɪtɪŋ/ 瞑想している
holy words /ˈhoʊli wɜːrdz/ お経
visitor /ˈvɪzɪtər/ 訪問者
Fugen Bosatsu /ˈfuːɡɛn boʊˈsɑːtsu/ 普賢菩薩(仏教の菩薩の名前)
elephant /ˈɛləfənt/ 象
stay here /steɪ hɪər/ ここに滞在する
remained /rɪˈmeɪnd/ 残った
doubt /daʊt/ 疑う
vision /ˈvɪʒən/ 幻影、ビジョン
believe /bɪˈliːv/ 信じる
truth /truːθ/ 真実
appear /əˈpɪər/ 現れる
prepare /prɪˈpɛər/ 準備する
throw open /θroʊ ˈoʊpən/ (扉などを)勢いよく開ける
look toward /lʊk təˈwɔːrd/ 〜の方を見る
took his place /tʊk hɪz pleɪs/ 持ち場についた
position /pəˈzɪʃən/ 位置
windy /ˈwɪndi/ 風が強い
point of white light /pɔɪnt əv waɪt laɪt/ 白い光の点
star /stɑːr/ 星
approached /əˈproʊʧt/ 近づいた
growing /ˈɡroʊɪŋ/ 大きくなる、成長する
larger and larger /ˈlɑːrdʒər ənd ˈlɑːrdʒər/ どんどん大きくなる
全文の日本語訳
昔々、京都の近くにある愛宕山という山に、一人の賢いお坊さんが住んでいました。
彼はすべての時間を瞑想したり、特別な仏教の経典を勉強したりして過ごしていました。
村や人々から遠く離れたお寺に住んでいたので、生活に必要なものを手に入れるのはとても大変でしたが、
多くの信心深い仏教徒が毎月野菜やお米を運んで助けてくれていました。
そのような善い人の一人に、時々山に狩りに来る猟師がいました。
ある日、その猟師はお坊さんにお米の入った袋を持ってきました。
お坊さんは猟師に言いました。
「友よ、あなたに話したいことがあります。
この前会ってから素晴らしいことが起こりました。
なぜ自分にこんなことが起きたのか分かりません。
自分にはこの奇跡を経験するほどの徳があるとは思えません。
でもご存知のように、長年にわたって瞑想とお経を唱えてきました。
たぶんそのおかげかもしれませんが、確かではありません。
最近、毎晩このお寺に特別なお客様がいらっしゃるのです。
それは普賢菩薩で、象に乗っておられます。
今夜ここに泊まってくれれば、あなたもその奇跡を見ることができますよ。」
そこで猟師はお寺に泊まることにしました。
お坊さんが瞑想している間、猟師はいろいろと考え始めました。
そんなことが本当に起こるのだろうかと信じ切れなかったのです。
考えれば考えるほど、ますます疑いが湧きました。
お坊さんの弟子の少年が一人いました。
猟師はその少年に尋ねました。
「お坊さんは毎晩普賢菩薩が来るとおっしゃったけれど、君もその幻影を見たことがあるのかい?」
「はい、もう6回も見ました。」
少年が真実を話していると猟師は信じましたが、かえってますます不安になりました。
でも少年に見えるなら、自分も見えるだろうと思い、訪問者を待ちました。
真夜中近く、お坊さんは準備の時間だと言いました。
お坊さんは小さな寺の扉を勢いよく開けました。
ひざまずき、東の方を見つめました。
少年はお坊さんの左側に立ち、猟師はお坊さんの後ろに立ちました。
その日は9月20日の夜でした。
暗く、強い風が吹いていました。
3人は長い時間待ちました。
そしてついに、東の空に星のような白い光の点が現れました。
その光は急速に近づき、どんどん大きくなっていきました。